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石飛 尊之; 服部 一匡*
no journal, ,
本研究では、局所空間反転対称性がない系において、有限波数秩序がボンド四極子秩序を誘起することを示す。局所空間反転対称性がない系では、の秩序によって大域的な空間反転対称性が破れることが知られているが、有限波数秩序については注目されてこなかった。有限波数の秩序によって、すべての最近接ボンド上にあった空間反転対称性が、一つのボンド上でのみ残るようなボンド秩序が誘起される。また、yz, zx, xyといった形のボンド四極子と関連して、非共面磁気秩序が実現し得ることを示す。この理論を適用できる具体的な候補物質として、PrVAl0, CeCoSi, TbSbTeと関連して議論する。
常盤 欣文; Opletal, P.; 酒井 宏典; 山本 悦嗣; 神戸 振作; 徳永 陽; 芳賀 芳範; 木俣 基*; 淡路 智*; 佐々木 孝彦*; et al.
no journal, ,
非従来型超伝導では、磁性が超伝導相互作用の起源と考えられており、磁性と超伝導の関係性は研究の中心的テーマとなっている。UTeは、磁場中でのリエントラント超伝導やスピン3重項超伝導の可能性などにより、多くの注目を集めている。この物質において、a軸方向に磁場を印可すると、6T付近でフェルミ面の不安定性による弱いメタ磁性が発生する。気相成長法で合成された初期の結晶では、=1.6Kで上部臨界磁場=6Tであったため、メタ磁性が発生する磁場では超伝導が消失しており、超伝導に影響はなかった。溶融塩フラックス法により合成された純良単結晶では、=2.1Kは当初のから25%増強であるのに対して、=12Tは2倍になっており、メタ磁性が超伝導に影響を与えうる。本研究では、このメタ磁性がを増強していることを明らかにした。